社長の想い。彩園のコンセプト。
 
     
 
 

じめまして。
「株式会社 彩 園」の代表取締役 木下博秋です。
弊社ホームページにお越し頂き、誠にありがとうございます。

彩園 社長
   
  夫婦で始めた木下園芸は、彩園として、
新しい一歩を踏み出しました。

しかし、変わらぬ大切なものは、
彩園のコンセプトとして、そのまま引き継いでおります。
   
  沢山の仕事をして、多くの人々と出逢い、
その中で、長年かかって培ったもの。
長年かけて気づいたもの。
     
  「自分に正直であれ。」
「本物の仕事をしろ。」
「仕事には誇りを持て。」
 
     
  それは、熟練の職人をはじめ、見習いの若い子たちに至るまで、徹底しております。
     
  庭のスタイルは時代と共に変化し、多様性が求められる現代においても、
この想いは、社是として変わらず生き続けています。
     
  これからも、技術や、庭への感性を研鑽し、
お客様に喜んで頂ける本物の仕事をしてゆきたいと思います。
     
 
     
 
  ●今年ももうすぐ終わる。  
  来年はどんな年になるのだろう。
とにかく今年も無事に終わることができて本当によかった。
そんな思いを何十回重ねてきたことでしょう。
 
     
  スタッフのみんな、いつも、早朝より、よくがんばってくれてありがとう。
またその御家族、毎日のお弁当造り大変だったでしょう。
 
     
  ウッドデッキ屋さんや、左官さんたち、隅々まで手を抜かず、
いつもきっちり仕事を仕上げてくださりありがとうございます。
安心して任せられる、心強いパートナー。
今年も色々なものを作りましたね。
 
     
  そして、そんな私たちを信頼し、仕事を依頼してくださった方々、
本当にありがとうございます。
 
     
  完成後しばらくして様子を見に行くと、どなたも、満面の笑みで出迎えてくださいます。
予想が見事に裏切られたことがうれしくて仕方ないという風に。
 
     
  ただその笑顔を見たいためだけに、日々、頭と体に汗をかき、
みんなでフーフー言いながら力をあわせて作業をしています。
そしてそれが報われたその瞬間が私たちにとって、無常の喜びとなるときです。
 
     
 
 
     
     
     
     
 
 
  ●かけがえのないもの  
  わずか1㎡の土地であっても、また1000㎡の場所であっても、
お客様が庭に込める思いに変わりはなく、その時々、その思いを受け止めて、
そのとき持てる渾身の力を注ぎ、取り組んできました。
これまでたくさんの方々と出会うことができ、その数だけさまざまな経験を重ねてきました。
 
     
  その一つ一つ、試行錯誤を積み重ねた歳月が、
今、血肉となり、かけがえのない私たちの財産となっています。
 
     
 
 
 

福岡県春日市 S様邸

 
     
  ●その立場に如何にたてるか  
  ある方は、一本の木を決めるのに何度も圃場に足を運ばれました。
建物に調和する樹木のイメージがいろいろと頭の中で交錯したのでしょう。
 
     
  私たちにとってはたくさんの木の中の一本であっても、
その方にとっては唯一無二の一本。待ちました。思いの深さを感じたから。
念願の家と納得の木。
「散々つき合わしたけれど、よかったよ。」そう満足げに話されました。
 
     
     
     
  ●若さゆえの思い込み  
  またある時は、今よりずっと若いころ。
ある窯元の庭を造ったとき。山里にある柿木に囲まれた庵。
そこへ向かうアプローチに山石で張石をしました。
手間を惜しまず、合羽をきっちり合わせ快心の出来だと自負していたところ、
まさかのダメだし。きれいすぎるというのです。
美しくないと。疲労感だけが残りました。
 
     
  今ならわかるその意味が、当時は理解できませんでした。
面を合わせることに意識を向けすぎて、自然素材の持つ味わい深さを消してしまい、
周囲の景観から浮き上がったものになっていたのです。
その後仕事をしていく上でいつもその言葉が甦り、美しさとはどういうことか、
ずっと考えるきっかけになりました。

大切なことを教えていただいた貴重な体験でした。
 
     
     
     
  ●世界にひとつの宝物  
  これまで、カエデや山ボウシをはじめ、たくさんの種類の雑木を使い、庭を造ってきました。
特に山で育った木々は、どれも、えもいわれぬ姿で見飽きることがなく、
それらを手放すときはいつも切ない気持ちになります。
自然が作ったその芸術品は新たな地でも、
あっというまにそこを、悠久のときが流れるしみじみと美しい風景に変えてくれます。
森からもらった珠玉の木々を、適材適所大切に使い、より輝き続けてほしいと願わずにいられません。

また、その足元を彩る潅木や下草は季節が巡るごとに、
可憐な花を咲かせ、命の息吹を教えてくれます。

森の恵みを少しだけ頂いて、命の力強さと、楽しさに満ちた庭。
暮らしの中にあって、なくてはならないもの。

「なぜだかわからないけど、気持ちいい。」
そんなさりげない空間をこれからも作って行けたらと思います。
 
     
     
     
  ●美しさを求めて。これからも・・・。  
  森や里山の雑木林では、斜面や日陰などの恵まれない環境のなか、
生存をかけて植物や樹木がたくましく生きています。
わずかな光を求めて幹を上へ上へと伸ばすもの、
足元をしっかり踏ん張り、渓谷に長いアーチをかけるもの。
まさに自然が作った景観美にはただただ驚くばかりです。

そんな自然の雑木林は、あるがままに美しく、美しさは進化し続ける。
雨が多くて、四季があって、水辺があって、潤いに満ちた自然が身近にある。
日本という国は、なんと恵まれているのでしょう。
 
     
 
 
 

福岡県秋月 山音ガーデン

 
     
 
     
   ●雑 感  
 
  仕事で色々な場所に行きます。
仕事柄か、町並み、公園や住宅地などの庭・植栽に、つい目がいきます。
いつも感じることですが、
特に新しい大きな公園の樹木は樹幹上部の枝が枯れさがり、生育不良が目立つようです。
 
     
  何が原因か一概には言えませんが、
根っこが痛んでいるのも原因の1つではないでしょうか。
 
     
  大型団地や公園を作る場合、
山を切り開き、その造成を行うときに、
30トン以上の大型ブルドーザーが敷地全体を締め固めた結果、
コンクリートの様な強固な地盤が出来上がります。
 
     
  後に植物が植えるであろう場所もまた同様に締め固められます。  
     
  強固に締めつけた水はけの悪い土台では、
樹木の華奢な根っこが、一人前に根を張り、健やかに成育していくことは、
到底、無理なことです。
 
     
  美しい樹形、鮮やかな新緑や、美しい花、もえるような紅葉、どれも叶わぬものに。  
     
  植栽時、大きく立派な樹木は、それでも生きようと精一杯根を出し、
悪土に抗いますが、
その後、力尽き、2・3年で枝の上部から枯れ下がってくるのです。
 
     
 
新興住宅地の造成工事風景。山を切り開き、重機で締め固めてゆく。   新興住宅地の造成工事風景。悪い土で埋め戻され、区画されていく。
新興住宅地の造成工事風景。
山を切り開き、重機で締め固めてゆく。
  新興住宅地の造成工事風景。
悪い土で埋め戻され、区画されていく。
     
 
     
     
  そのようにして枯れ下がった、およそ樹の体裁をなさなくなり、
痛々しい姿で、辛うじて立っているのをよく見ます。
 
     
  植栽スペースに、根鉢の大きさ分だけの穴を掘り、
わずかばかりの肥料を入れても、効果は期待できません。
 
     
  丈夫で元気な根っこが出来なければ、樹木を支えることは無理でしょう。
植栽計画が最初からあるのであれば、せめて、そこの場所くらいは、
締め固めをしない配慮があればなぁ・・・といつも感じます。
 
     
  しかし、新興住宅開発の造成工事で、家の基礎の為に、
磐石な土台を作るのもまた、土木屋さんの大事な使命。もっともです。
 
     
  ならば、
その後の、庭づくりにおいて、樹木の為に、土壌改良するのは、
本来、庭屋が行う当然の使命といえるはずです。
 
     
  樹木の部分が立派であればあるほど、
根っこの部分はそれに比例して、広く深く根を下ろさねばなりません。
 
     
  土づくりから始まる庭づくり。
強風や干ばつに耐え、しっかりとその場所で根付き、
枝の先端まで養分や水分を行き渡らせる為に。
瑞々しい葉景で、人々に木洩れ日を提供する為に。
 
     
 
土づくりから始まる庭づくり。
強風や干ばつに耐え、
しっかりとその場所で根付き、
枝の先端まで養分や水分を行き渡らせる為に。
瑞々しい葉景で、
人々に木洩れ日を提供する為に。

また、こだわった理想の庭を永く楽しめるように。
私たちは、見えない部分「土づくり」の手間と
その苦労を惜しみません。
 
彩園オリジナル培養土
     
   
弊社オリジナル培養土
     
  また、こだわった理想の庭を永く楽しめるように。
私たちは、見えない部分「土づくり」の手間とその苦労を惜しみません。
 
     
  都会の緑は、気持ちを和ませ、熱風を和らげ、あたりを優しい空気で包んでくれます。
樹木が本来の姿でいられるように、手間を惜しまず、造り、育ててやれば、
日本の町並みは、格段に良くなると想うのですが。
 
     
     
 
     
 
  ●自 戒  
  実家は築20数年の日本家屋。
腕のいい昔かたぎの棟梁が建てた木造建築です。
潤沢ではない予算をやりくりして、隅々まで丁寧に建てて下さいました。
 
     
  「50~60年は大丈夫ですよ。」と言われた我が家は、子供たちが大きくなるにつれ、
傷が目立ち、ある時は手狭になり、使う用途も多少変わったりして、
ゆくゆくはリフォームでもと考えておりました。
 
     
  ある日、天井に妙なスジが付いているのを見つけ、
もしや!と思い、シロアリの調査を依頼しました。
天井をはぎ、内部を撮影した写真を見せられ、シロアリの被害にあっていることが判明。
 
     
  それからが大変です。。  
     
  まずは早急にシロアリ駆除をし、工務店に被害を見てもらいました。
台所の1部、浴室とトイレは全滅でした。
廊下から居間のタタミに至るまで、肝心の基礎の部分が致命傷を負っていました。
 
     
  忙しさにかまけ、定期的な家の点検を怠ってきたことを後悔しても、後の祭り。
子供たちの成長を見守り、育んでくれた我が家は、可哀想に大きな傷を負っていました。
 
     
  被害のある基礎部分は全て補強をし、
風呂・トイレは壊して作り直し、全てのタタミを取り替えました。
それなりに安くない代金がかかりました。
 
     
  部屋をリフォームするのであれば、まだ楽しみもあるというもの。
見えない場所で、しかもシロアリの為に大事な基礎の部分のやり換えでは、
やはり、辛いものがありました。
 
     
  しかし、何故??
床も高く、風とおしもいいはずなのに。
20年位でこれほどの被害が広がるものなのか?
 
     
  ずばり、原因は水洩れでした。  
     
  設備屋さんが、
「解体した風呂とトイレの排水パイプが接着剤がついてなくて、スポッと抜けた。」
と言うのです。
 
     
  毎日そこから水が洩れ、常に湿気のある環境下では、
シロアリの絶好の住処だったと思われます。
寡黙な棟梁が、ひたすら丈夫にと、建てて下さり、
あの時は、家族みんな感謝していたし、今もその思いは変らないけれど、
肝心の水周りに欠陥があったとは、何かやりきれない思いでした。
 
     
  当時の設備業者が「どうせ見えない部分だから、これ位でいいか・・・」という姿勢で、
仕事をしていたのだろうか?
後に重大な結果を招くことを、予想しただろうか。
下手をすれば家が壊れ、怪我人も出たかもしれない。
 
     
  今さら詮索しても仕方が無いことではあるけれど、
彼らは、プロとして、生業として、
「お客さんの大事なお金で仕事をさせて頂いている。」という基本精神と、
「自分の仕事に、誇りを持つ。」という責任感を、
持たないのか疑問の稔が抱きました。
 
     
  「自分の仕事に、誇りを持つ。」という責任感を、
持たないのか疑問の稔が抱きました。
 
     
  本当に残念な経験でした。  
     
  ひるがえって、自分たちはどうなのか?
少しの手間を惜しんで、先々、自分自身に後悔しないですむように、
 
     
  するべきことを、きちんとする。  
     
  基本のことだけど、常に自戒して仕事にあたらねば。と思った出来事でした。  
     
  しかし結局のところ、人間性の問題ではないでしょうか。