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さあ!庭に出よう〜散策路~
    H様邸(福岡県筑紫野市)

築庭30年。ご両親の代からの庭でした。大きな石や松などを用いた、当時は立派な庭だったろうと推測されます。
しかし施主様の若いお二人は、仕事が忙しく、せっかくの庭が草に侵食され、荒地と化していました。
最初に拝見したとき、この広い敷地を維持してゆくのは少し無理だろうなという感想を持ちました。
雑草対策とローメンテナンス。この庭の最重要課題でした。

大小多くの石を用いた枯山水でしたが、石を処分するには、大型クレーンで家越しに吊り上げるという作業になり、
現実的に不可能ですし、せっかくですからなるべく活かしたいと思い、雑木の庭にも合うように石を組みなおしました。
もともと立派な石でしたので、庭の景色にうまく溶け込み、変化に富み、予期した以上の出来栄えになったと自負しております。

ご主人もとても気に入ってくださり、休日などは外に出られて散策しながらチョチョっと草などをつまんであるご様子。嬉しい限りです。
当方も、折りにふれお伺いしては、目に付いた草を抜いたりしています。

せっかく造った庭が、住まい手にとって負担となってはこんな悲しいことはありません。
日々の暮らしに潤いをもたらすものであってほしい。作庭者として思うところです。


ローメンテナンスの鍵
「防草シート」施工