Before
After
After
After
Before
BEFORE  AFTER
*写真をクリックすると拡大表示されます。
*写真をクリックすると拡大表示されます。
古の香り漂う、政庁の近く・・・
都会でありながら、田園があり、里山の風情が強く残る場所に、およそ400坪に園所有の広場がありました。

裏山を背景に、がらんとした空き地が手付かずのまま残っており、
その土地を何とか子供たちの為に、有効に利用したいとの園長先生の想いでした。 
私も、その決断に感服した次第です。

子供の持つ無限の可能性をどう引き出してやるか、またどうしたら子供たちの為になるか、難しい課題でもありました。
将来を生き抜く強い精神力と、人として、穏やかでしなやかな感性を身につけて、将来に羽ばたいて欲しい。
そんな想いで、園の方々のアドバイスのもと構想を練りました。

自らの子供の頃を振り返り、何が心に残っているのか。
幼い頃、遊び道具など無かったけれど、近くの神社の境内で、毎日遅くまで、木登りしたり、木の実をとって食べたり、
走ったり転んだり、擦り傷をこさえながら、みんなでワーワーやってました。
古い社と大きな椎やクスノキ、石を積み上げた碑など、周りにあるもの全てが、遊び道具でした。
そんな遠い日の光景が、懐かしく思い出されます。

工事にあたり留意した点ですが、敷地に緩やかな起伏をもたせ、野原を再現しました。
またドングリやヤマグリ、ヤマモモなど、実の生る木を植え、実のなっている姿をみたことの無いであろう子供たちに、
実際収穫して、喜んでもらいたいと思います。
またカツラやイチョウ、ハウチワカエデなど、葉っぱのカタチや色の変化が面白い木々を植え、
紅葉狩りを楽しんで欲しいと思いました。

春には、山桜の薄桃の花が、巡りきた季節を謳歌するように咲き、初夏にはハナミズキ・ヤマボウシの紅白の花が咲くように。
夏には、濃い緑葉が木陰を作り、涼やかな風を呼び込むように。
秋には、シラキやモミジ、イチョウにアメリカフウ・コナラなど、赤や黄色の色彩で風景を塗り替える様に。
全ての木々は、山で育った自然樹形ものをはるばる移植しました。

歴史ある、ここ大宰府の地で、新たな自然の中に立つ、木々や草花がしっかりと根をおろし、枝葉を広げ、
たくましい体と、強くて優しい心を持った子供たちを見守り、育んでほしいと願っています。

 

福岡県太宰府市  水城幼稚園 様
*下記の写真をクリックすると、別アングルの拡大写真が表示されます。
イサム・ノグチの言葉を借りれば・・・
「これは子供たちのお尻で磨かれて完成する
。」ww
笑顔輝く自然公園〜想い出の景色〜
                              (福岡県太宰府市)
「HOMEへ」